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空にとけた夢がさわぐよ

奇跡など待たないよ 陽の差す方へ

東京で過ごした夏が遠い昔のことのよう。まだ1週間と少ししか経っていないのに。折り返しだねえなんて言っていた8月も明日でおわり、六本木の地下にこもった熱はそのまま日比谷へ向かうのだろうなあ。秋も秋でたのしみだけどまだ夏が終わってほしくない、夏を終わらせたくない。ああ夏よいつまでも!


今日は青春のすべてを聴きながらひとりとふたりに想いを馳せていました。さよならを越えた去年の夏。越えた、のかな。わからないけど、まちがいなくさよならと手を振った夏。泣き虫だった少年は、最後まで誰よりも明るく声を張り上げて、そして感謝と労りの気持ちを伝えてた。反対に、そのままでいてね、なんて声をかけるところも、想像した。想像できた。けど、たぶん言わなくてもいつもいつでもそのままだったんじゃないかなって、今なら思える。

18と18だったふたりは一年経ってまた同じステージにやってきて、10代最後の夏も同じステージの上に立っていて、去年のあれはなんだったんだよって口では言いつつもうれしかった。すきだからまあそりゃそうなんだけど。“それぞれ”が始まって、互いが隣にいないまま歩いてきたこの1年で、得たものや経験したことがたくさんあったはずで、変わったところもたくさんあったはずで。その姿を互いに見て、確認して、一瞬一瞬その場で刺激を受けながら共にステージをつくりあげているんだろうなあって思ったら、それはまた一回り大きくなれるチャンスじゃんって思ったから。中学生の頃から切磋琢磨してきたんだもんなあ。たぶんそれはこれからも、どこにいたって変わらないんじゃないかなあ。なんて、全部想像だけど!

きっと僕らが生きる明日は 悲しいけどもうひとつじゃない
それでも君がくれたぬくもりだけが胸にあるんだ
僕らが見たのは青春のすべて 忘れはしないよ 季節が変わっても

それでも、いつか、いつかまた道がひとつになるような気がしてる。おかしいね。変わったところもあるけれど、それでも変わらないふたりの姿を見たからかな。すーっと引き合うように近づいて、気づいたら隣にいて、そこで特に何をするでもなく笑 でもいつでもあたかかくてやさしい空気が漂っていて、時間はゆっくり流れていて、そこだけ別世界なの?ちがう時間軸で動いてるの?みたいな気持ちにさせられる。陽だまりみたいなひとたちだなあって思うよ。これからのことはわからないけど、ただただ、それぞれの道で、それぞれの場所で、つよく大きくたくましくなって、めいっぱい輝いて、あわよくばみんなを引っ張っていくような頼もしい存在になってくれたらいいなあというのが今のわたしの願いです。そうしてまた隣に並ぶ未来を見てみたい。


一足早く大人の仲間入り。20歳のお誕生日おめでとう、あらんくん。もうハタチ、もうオトナ!身長は仕方ないよね、でもずっといっしょに大きくなってきたひととこれから先もいっしょに大きくなっていってくれたらなあと思っています。わたしにとっても、きっとずっと特別で、大切なひと。素晴らしい一年になりますように!