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空にとけた夢がさわぐよ

タイミング決して逃さないように

一万年ぶりに某CDレンタルショップに行ってCDを借りてきました。

最近の嗜好がよくわかるラインナップです。


とりあえず今日は、SAKEROCKのはなし。


先週の火曜日、両国国技館SAKEROCKの解散ライブがありました。その前日の月曜日の夜くらいからツイッターのタイムラインがそわそわしはじめて、なんだろう?って思っていたら、あちこちから同じ単語があがるから、それで有名なバンドが解散するんだ、ってことを知って、でもSAKEROCKのことはそのときも全然知らなかった。何人組なのか、誰がいるのか、何年やってきたバンドなのか。何も知らなくて、でも星野源ちゃん*1を好きな方がいて、そのひとのツイートであー源ちゃんがいるんだってところまではわかったのだけど結局そこまでしかわからなかった。というかそれ以上深く知ろうとしなかったっていうほうが正しいかもしれない。
開演時間の19時を過ぎた頃にまたツイッターを覗いたらYouTubeでライブの様子が配信されていることがわかって、せっかくだし、みたいな、それくらいのテンションでつけてみた。
ら。

とってもかっこよかったんですよ。とっても。一瞬で、あーすきだな、って思った。

でもこれ、他でもない、解散ライブなんだよ。あれ?解散しちゃうね?!って、解散する日に出会っちゃうってどういうことなの?!って、ひとりでめちゃくちゃさみしくなって、ひとりでめちゃくちゃ可笑しかった。

そういう意味ではおもしろいな、不思議だな、と思います。だってこのライブを見たわたしの心境としては「もっと早く出会っていたかった」だけど、これが解散ライブでなければこんなに多くのひとがこのライブに言及していなかったかもしれないし、もしそうだったら解散ライブがあることもSAKEROCKというバンドがあること自体もきっと知らずに過ごしていただろうし。そもそも解散ライブでなかったら配信されることもなかったかもしれないし、もしそうだったら彼らの音楽を聴くことはできなかったのだろうし。いろんな条件が重なり合って、ぎりぎり飛び乗ることができて、あの状況に辿り着いたんだなあ。この出会いってすごい確率で生まれたものなんだなあ。そう思ったら、“わたしにとって”意味のあることなんじゃないかな、とうれしい気持ちになりました。自分にとっての大事なもの、にしたくなった。

とはいえすこぶるさみしいんだけど(笑)スーパー新参者ながら、最高のライブだったなあ、最高のバンドだなあ、って思いました。
というわけで、またひとつ「すき」に出会えた日、の話でした。

*1:とおこがましくも呼んじゃう