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空にとけた夢がさわぐよ

瞳の奥に輝く夢は いつでも いつまでも


Travis Japan、世界デビュー決定おめでとう!




発表された日、2022年9月29日は岸くんの誕生日でした。日付が変わって、岸くんの誕生日だなあ…と思いながら眠りについて、朝起きたら前日全部既読にしたはずのメールアプリに「①」のマークがついていて、こんな朝早くに?って思いながら開いたら、それだった。世界デビュー決定のお知らせだった。これは大変な事態だって脳が察知したのか物理的に目は覚めたけど全然意味がわからなくて。ていうか世界デビューってなんだよ…!!!みたいな。改めてメールの文面読んできたけど今読んでも理解に時間がかかる、文字が多い、「メジャーデビューすることが決定いたしました」が埋もれるくらいの文字の多さ、こんなの朝の6時過ぎに寝起きの頭に放り込んでも処理できなくて当たり前なのよ、もう堂々とでかでかと「Travis Japan 世界デビュー決定!」って一行目に書いときなさいよ!!!って言いたくなったし。w

そう、なんかそんな感じでうわあ…?!って思いながらとりあえずTwitterを開いて、おお、おお、ネットニュースが流れてくる、新聞記事が流れてくる、おお、おお…!そうか、そうなんだ、デビューするんだ…!ってそこでようやく理解した気がする。好きな、応援しているアイドルがデビューする、という状況をリアルタイムで経験するのがはじめてで、でもなんか、ほう…こんな感じなんだなあ…ってどこか他人事というか、第三者視点みたいな。不思議だった。




「デビュー」って言葉をみやちかくんから聞くようになったのは、いつ頃からだっただろう。



CDデビューすること。それがジャニーズJr.の夢であり、目標だ。実際、そう口にしているひとが大多数で、それはファンである我々との共通認識であったと思う。なんか一時期デビューって口にしちゃいけないのかできないんだかわからないけど、そんな時期も数年前にあったような気がしないでもないけど、でも20年前も10年前も今も、きっとそれはかわらない事実だと思う。

そんな中で、そんな環境にいて、みやちかくんというひとは全然デビューについて言及しないひとだった。少なくともわたしがすきになった頃やそれから数年は。アイドル誌の同じページに載っているJr.の子がみんな「デビューしたい!」「デビューして○○くんみたいにドラマや映画にも出てみたい!」みたいなことを話しているのに、デビューしたいです、とは全然言わないJr.だった。

一方で、「尊敬する先輩は屋良朝幸くんです」とずっと変わらず言っていた。ずーーーっと。雑誌でもテレビでもジャニーズwebでもカレンダーでも、尊敬する先輩の欄にはずっと屋良くんの名前があった。

そんなみやちかくんがすきだった。

ジャニーズJr.という不安定かつ流動的な場所で、デビューには拘らず、屋良くんみたいにオールマイティになんでもできるようになりたい、あんな風にステージの上で最高のパフォーマンスができるようになりたいと思っている、歌と踊りを軸に置いてくれているみやちかくんのことを信頼していたし、そういうところがすきだった。そのうしろにどんな気持ちがあったのかはわからないし、もちろんデビューのことを想像しなかったわけはないと思うけど、そしてわたし自身に関しては振り返ると予防線を張っていた部分もあったとは思う。すこしね。

でもいつからかデビューってなんだ?と思うようにもなっていた。これは多分世の中の流れも多分大きく関係していて、それこそ10年前、20年前よりジャニーズJr.ができることの幅はめちゃくちゃ広がっていて、単独コンサートもあれば下手したら複数会場を回ることもあるし、ゴールデン帯のバラエティやドラマにも出るし、映画にも出るし、外部舞台にも出るし、すごいな〜〜〜って思っていて、思っていても、デビューが決まったら大騒ぎだしお祭りだし、おめでとう!!!やったね、ここからがスタートだね!!!みたいな、そんな空気にぐさぐさやられていた。やっぱりデビューしなきゃいけないんだ、デビューしなきゃスタートラインにも立たせてもらえないんだ、デビューしなきゃこんな盛大におめでとうって言われないんだ…って。卑屈だった。

それでいてなぜかみやちかくんはめちゃくちゃ「報われてほしがられる」アイドルで、なんだこの表現って思うんだけど、でもとにかく本当に嫌だった。最高に嫌だった。「みやちかくんには報われてほしい」って言われるのが大嫌いだった。何様だよって、報われるってなんだよって、みやちかくんをなんだと思ってるんだよって、ずっとずっと思ってた。怒ってた。表面的にしかみてないんだなあ、かわいそうだなあって。悔しかった。

そうこうしてたら、いつからか「デビューしたい」って言い始めたので、お、おお?!そうなんだ?!と最初は三度見くらいしたけどw、ただただ見守るのみだったなあ。どんな心境の変化があったんだろう。具体的にいつから言い始めたか全然覚えていないので、何がきっかけだったんだろうとか予想することもできないんだけど、それにまあ別にそんな心境の変化があったかなかったかもわからないんだけど。

みやちかくんがやりたいことがやれますように、みやちかくんの夢が叶いますように、って、たぶんそういう風にずっと祈ってきた。だからそれがデビューなんだったら、デビューしたいという夢が叶いますように、と思っていたし、なぜかさくらいくんのソロのHey Yeah!をコンサートのソロで歌いながら(この曲知ってるジャニーズJr.きみしかいないんじゃないかな?!?!って思ってた…笑)「僕の相棒たちです」と自分以外のメンバー6人を紹介した姿をみたときに、ああ、そうなんだな、一生の相棒にしていくつもりなんだなあ、ってぼんやりと思ったような気がする。

どんな気持ちだろう。どんな気持ちなんだろうなあ。



門出(かど-で)[名]
旅などのために、自分の家を出発すること。出立(しゅったつ)。「ーを見送る」
新しい生活を始めること。「新生活のーを祝う」「社会にーする」

これまでも何度も経験してきた、ただそれは門出を“祝う”側であり、“見送る”側だったと思う。
事務所を辞め自分の夢を追いかけることを決めたメンバーを、新たな道を歩むことを決めたメンバーを、グループを掛け持っていたメンバーを、デビューが決まったJr.の仲間を。

一生の別れではないとわかっていても、わかっていなくても、じゃあね、より、がんばれよ、おれも、おれらもがんばるよ、元気でいろよって、そう思いを込めて「おめでとう」って言ってきたんだろう。想像でしかないけれど。なんども、なんども、たまに涙を堪えながら、それよりもきっと笑顔で。「心で泣いて顔は笑うんだ 咲いて歩いていくんだ」ってOh Yeah!の歌詞みたいな感じかなあ、とかいつも考える。

そうやって身近なところでも出会いと別れを繰り返して、仲間の門出を祝って、見送って、そうしてきたひと、ひとたちの「門出」。今度は祝われる側の、門出。




今回の発表があってから、「デビューおめでとう」ってなんなんだろうって考えていて、それはつまり「新たな門出おめでとう」ってことなのかもしれない、と思ったらすごく腑に落ちて。

結婚式と一緒じゃんって思ったんだよ。最近結婚式に行ってきて(もうわたしもそういう年齢、そういう時期になってきたってことだよきづいたら!時の流れ!)「結婚おめでとう」ってフレーズをこれでもかというくらい言うし耳にするけど、よくよく考えたら結婚おめでとうって何?!結婚してない人はめでたくないってことなの?!って思い始めて(たぶんふつうそんなこと考えない…笑)

でもそれって新たな門出に対するおめでとうだなって思ったんだよね。もう、デビューなんてまさしくそれじゃないか!と。デビューしてなきゃめでたくないわけじゃない、ただ、デビューすると確実に環境が変わるし生活が変わる、良いこともあれば悪いこともある、楽しいこともあればきっと辛いこともある、けれどその門出を祝おう!ということなんだなと。この考え方が本当に自分の中でしっくりきて、このおかげですとんと納得がいって、すっきりした。
風が吹けば桶屋が儲かる、くらいの距離感でうまれた、友達の結婚式に行ったことによる「デビューおめでとう!」。




ああだこうだいいつつ、ああだこうだもいえないくらい、特にこの1〜2年くらいは全然追えていなかったので、それはつまり応援できていなかったということなので、何も言う資格がないかもしれないなって思う自分もいるんだけど。
でもそれでも、なんだかんだいいながら、本当になんだかんだいいながらも笑、こうやって心から「おめでとう」と言える自分がいて、うれしい。本当にうれしいんだよ。






















いろんなことがありました。

結成は2012年。わたしがみやちかくんを、Travis Japanを知った2015年からもいろんなことがありました。Airでしめが「なんだかうまくいかないよね」って歌うたびに、ほんとになんだかうまくいかないよね、って思いながら泣いていた時期もありました。まだ過去を振り返る時期じゃないのかもしれない、けど、ここになんか到底書ききれないくらいほんっっっっっっっっっっっっとにいろんなことがありすぎた。

出会いもあれば別れもあった。でもきっとそれ以上の出会いがあった。仲間も、経験も、どんどん増えた。そのすべてがきみたちの財産で、糧になり、前に進むちからになる。なっているから、自信はもってほしいなあって、何様すぎるけど思う。




今までのすべてがあって今がある。少なくとも今この瞬間はそんなこともあったねと過去を振り返ることができて、おめでとう!と言うことができてうれしい。
そんな「今」になったんじゃなくてしたんだよ、きみたちが。きみたちこそが。



サクラ咲ケ 君の胸のなかで
揺れてた 小さな 蕾よ
負けないように くじけないように今
歌うから

サクラ咲ケ 僕の胸のなかに
芽生えた 名もなき 夢たち
振り向くな 後ろには明日はないから
前へ 前へ


何百万回と聴いていたって新たな文脈で現れるんだなって、そんなことも教えてもらいました。
音楽っていいな。歌っていいな。

そんな表現を世界中のひとたちに届けつづけて、
そんな表現が世界中のひとたちに届きますように。




良い旅を!!!!!!!